保通協(保安通信協会)とGLI Japanが、2026年10月1日に「9月の型式試験の実施状況」を公表しました。この記事では、パチスロを中心に公式発表の数字を整理し、2機関を合わせた適合率と、打ち手にとっての意味を解説します。
ポイント
- 9月のパチスロは、保通協が88件中14件、GLI Japanが61件中3件の適合。合算すると149件中17件で、適合率は11.4%
- 合算の適合率が10%を超えたのは6月以来、3か月ぶり。ただし伸びたのは保通協で、GLI Japanは3件にとどまった
- パチンコは合算で110件中36件が適合(32.7%)。30%を超えたのは2月以来
発表の概要(2026年10月1日公表)
型式試験は、新しい遊技機がホールに設置される前に通らなければならない試験です。国家公安委員会の指定試験機関である保通協とGLI Japanが、毎月の実施状況を公表しています。今回はどちらも2026年10月1日付で、9月分の結果が出ました。
パチスロ(回胴式)の結果
| 試験機関 | 受理件数 | 結果書交付 | 適合 | 不適合 | 適合率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 保通協 | 92 | 88 | 14 | 74 | 15.9% |
| GLI Japan | 66 | 61 | 3 | 58 | 4.9% |
| 合算 | 158 | 149 | 17 | 132 | 11.4% |
パチンコの結果
| 試験機関 | 受理件数 | 結果書交付 | 適合 | 不適合 | 適合率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 保通協 | 61 | 61 | 24 | 37 | 39.3% |
| GLI Japan | 56 | 49 | 12 | 37 | 24.5% |
| 合算 | 117 | 110 | 36 | 74 | 32.7% |
※件数は各機関の公式発表の値です。適合率は「適合 ÷ 結果書交付」で私が計算したもので、業界メディアの報道とも一致しています。
パチスロ適合率の推移(2026年)
両機関が公表している月別の件数から、パチスロの合算適合率を出すと次のとおりです。
| 月 | 合算の適合/結果書交付 | 適合率 |
|---|---|---|
| 1月 | 25/151 | 16.6% |
| 2月 | 18/149 | 12.1% |
| 3月 | 8/160 | 5.0% |
| 4月 | 12/141 | 8.5% |
| 5月 | 24/147 | 16.3% |
| 6月 | 19/153 | 12.4% |
| 7月 | 13/161 | 8.1% |
| 8月 | 16/163 | 9.8% |
| 9月 | 17/149 | 11.4% |
1〜9月の累計では1,374件中152件の適合で、適合率は約11.1%です。9月の11.4%は「年間の平均並みに戻った」という水準で、急に通りやすくなったわけではありません。月ごとの振れ幅が大きく、5%台まで落ちる月もあれば16%台の月もある、というのが今年の特徴です。
また、機関ごとに見ると、9月は保通協が15.9%(8月は9.0%)と大きく改善した一方、GLI Japanは4.9%(8月は11.1%)と下がりました。合算の数字だけを見ると「改善」ですが、中身は機関によって逆の動きです。
不適合の理由として挙がった項目
両機関とも、パチスロの不適合事例として、400回・1,600回・6,000回・17,500回といった試験区間ごとの出玉率が規則の上限を超えたケースを挙げています。GLI Japanはこれに加えて、遊技者が操作しないのにリールが回る、メダル投入が自動的に完結する、といった性能も不適合の理由として示しています。
出玉率の上限で落ちる台が多いという状況は、メーカーが規則の範囲ぎりぎりまで出玉性能を攻めた設計で申請していることの表れだと私は見ています。
打ち手にとって何が変わるか
ここからは、天井狙いや期待値稼働をする立場からの私の見方です。
新台の「数」は急には増えない
型式試験に適合した台は、その後メーカーの発表や販売、ホールへの導入という段階を踏みます。9月の適合がそのまま来月の新台になるわけではありません。適合件数は「数か月先の新台の供給量」の目安として見るのが正しい使い方です。適合率が11%前後という状況が続く限り、パチスロの新台が一気に増えることは考えにくいでしょう。
既存機種の稼働が長くなりやすい
新台の供給が細い時期は、ホールが今ある人気機種を長く使う傾向が強くなります。天井狙いをする側から見ると、
- 天井・恩恵・ヤメ時が解析で固まった既存の機種を、正確に押さえておく価値が高い
- 新台の導入直後は解析が出そろわないため、根拠のない狙い方はしない
という基本が、これまで以上に効いてきます。「新しい台が出たから打つ」ではなく、「数字が分かっている台を、分かっている条件で打つ」を徹底しましょう。
月ごとの数字に一喜一憂しない
前述のとおり、適合率は月ごとの振れ幅が大きい数字です。1か月の改善だけで「規制が緩んだ」「出る台が増える」と考えるのは早すぎます。数か月単位の推移で見るのが妥当です。期待値ラボでも、毎月の結果を追いかけていきます。
まとめ
- 2026年9月のパチスロ型式試験は、保通協とGLI Japanの合算で149件中17件が適合、適合率11.4%(10月1日公表)
- 1割台に戻ったのは3か月ぶりだが、1〜9月の累計(約11.1%)と同じ水準で、伸びたのは保通協のみ
- 打ち手としては、新台の急増を期待するより、解析が固まった既存機種の天井・ヤメ時を正確に押さえることが大切
出典
- 保安通信協会「令和8年9月の型式試験等状況」(実施状況, 2026年10月1日)
- 保安通信協会「遊技機の型式試験業務」
- GLI Japan「令和8年9月の型式試験実施状況」(2026年10月1日)
- パーラーフルスロットル「2026年9月の型式試験、パチンコ適合率は保通協39.3%・合算32.7% パチスロは11.4%まで改善もGLIは5%」
※パチンコ・パチスロは18歳以上の方の遊技です。のめり込みに注意し、無理のない範囲で楽しみましょう。

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